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全量基肥肥料は、肥料成分のうち窒素を、基肥用としてすぐに効く窒素、高分子樹脂でコーティングして中干し頃から効き出す窒素(LPS)、稲の生育期全般にわたって効く窒素(LP)に分け、これらを品種に合わせてバランスよく配合しています。したがって、基肥と同時に穂肥も施用できます。
全量基肥肥料の長所は、夏の暑い時期に水田に入らなくてもいいことと合わせ、概ね穂肥の施用適期に肥効が発現してくるため、穂肥の時期を気にしなくても済むことです。
一方、短所は地温によって溶出速度が変わるため、穂肥が適切に効かない年もあることです。したがって、穂肥時期になっても葉色が著しく淡いような場合は、全量基肥でも穂肥を少量施用すると収量が向上することがあります。また、全量基肥は分施と比べてピンポイントでの施用ができないため、分施よりは若干収量が低いという声も聞かれます。全量基肥は分施に比べ、初期の葉色は薄く、茎数の増え方も緩やかです。
全量基肥肥料は、コーティング材が日光(紫外線)で分解されるように作られています。施用後、長期間そのまま放置しておくと、LPS、LP窒素の溶出パターンが乱れるので、なるべく早く土壌に混和してください。また、購入後の保管も、日の当たらない場所での保管をお願いします。
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