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家庭菜園

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【実践編】月毎の栽培ポイント


西洋ネギ「リーキ」の苗づくりと育て方

 西洋ネギ「リーキ」は、料理の方ではボアロと呼ばれ、ヨーロッパや北アメリカで広く栽培、利用されています。根深ネギを太く短くした姿で、葉の緑の部分はネギのように円筒系ではなく、ニンニクやニラのように扁平、幅が広く大型です。
 ネギに似て冷涼な気候を好みますが、耐暑、耐寒性は案外強く、育てやすい野菜です。春まき、秋まきの育て方がありますが、今からですと3月中旬から下旬に種まきして苗を育て、7月に畑に植え付ける方法が適しています。
 事前に石灰をまいて耕しておいた畑に、鍬幅、深さ7~8cmのまき溝を60cm間隔でつくり、化学肥料を少々まいて土を4~5cm覆い、1×1cmに1粒くらいの密度で種をまきます。覆土の厚さは5~6cmくらい。
 発芽し、苗が混み合ってきたら1.5~2cm間隔になるように間引きし、1カ月ごとに2~3回追肥して大苗に育て上げます。
 7月になり、苗の太さが1cm以上に育ったら、図のように苗を植え付けます。大切なのは、苗が畝間方向に向くように方向を揃えて植えることです。曲がらないように垂直に立て植え、根元の1.5~2cmに土をかけ、倒伏防止と防乾を兼ねて溝の中に稲わらや刈草などを入れておきます。
 その後は根深ネギに準じて追肥、土寄せをしますが、軟白部は短いので、土寄せは少な目にします。
 軟白部を煮込むと、柔らかく、トロリとして煮くずれしないので、グラタンやスープなどに用い、独特の甘みと香味を楽しみましょう。

坂木技術士事務所●坂木利隆


<【JA広報通信】より引用>