トップページ

>

家庭菜園

>

【実践編】月毎の栽培ポイント


ソラマメの種まき、苗作り

 ソラマメの収穫はひと月足らずと短期間ですが、それだけに季節感が味わえるので、家庭菜園にはぜひ取り入れたい野菜です。
 種まき適期は地域によって異なり、温暖地では早く、逆に、寒い地域では遅らせることが大切です。開花してさやがつくと低温に弱く、寒害を受けてしまうので、寒い地域では厳寒期を過ぎてから開花させます。
 適期の大まかな目安としては、温暖地が10月上旬、中間地が10月中~下旬ごろです。寒・高冷地など寒さが厳しい地域では2月以降にまき、寒期が過ぎてから伸びだすようにした方がよいでしょう。
 ソラマメの種子は大きく、発芽には多くの水分と酸素を必要とします。特に大粒種は発芽ぞろいが悪くなりやすいので、種をまく時に、おはぐろを斜め下方に向けて土に差し込むようにしてまき、あまり深くしないように注意してください。
 上手に作るには、セルトレイ(セルサイズの大きい72穴がよい)を用い、種子の端が少し地面に出るぐらいに浅まきし、乾き過ぎないようかん水に注意して発芽を促します。
 本葉が2~3枚開いたころ畑に植えだします。事前にたっぷりかん水してから苗をトレイから引き抜きます。根鉢が崩れそうなら、トレイの底を指でつまんで、苗を浮かせて引き抜きます。根を切らないように、できるだけ慎重に作業することが大切です。
 フィルムマルチによる地温上昇、防寒効果は大きく、アブラムシの回避にも役立つので、畝面を被覆してから植えつけることをおすすめします。

坂木技術士事務所●坂木利隆


<【JA広報通信】より引用>