トップページ

>

家庭菜園

>

【実践編】月毎の栽培ポイント


新鮮な味が長く楽しめるブロッコリー

 ブロッコリーは栄養に富む緑黄色野菜の代表種です。濃い緑と独特の風味は、自家菜園で得られる新鮮さで、いっそう引き立ちます。茎頂につく大きな頂花蕾(らい)だけでなく、次々と伸びてくる脇芽も、その先端に蕾(側花蕾)をつけるので、小形ながら長い間続けて収穫を楽しめるのが大きな魅力です。
 春まきと夏まきがあり、夏まきは7月がまきどきです。早生から晩生、さらに花蕾のつき方などが異なる多くの品種があり、適期に幅がありますが、中生の頂・側花蕾兼用種を選び、7月中旬ごろ(関東以西の平たん地の場合)に作業をします。
 種まきは128穴のセルトレイ、少ない苗数でよければ3号ポリ鉢に、一穴または一鉢当たり3粒ほど種まきし、育つにつれて間引いて1株にします。セル育苗では本葉3~4枚、鉢育苗では本葉4~5枚の苗に仕上げて本畑に植えます。
 暑い盛りの育苗になるので、苗を置く場所はできるだけ風通しの良い所を選び、盛夏には強い光を遮るために、苗床上によしずや黒色の寒冷しゃなどを覆って遮光します。
 アブラムシ、アオムシなどに加害されやすいので早めに発見し、薬剤を散布して防除しましょう。
 元肥には良質の堆肥(たいひ)と油かすを多めに施します。根は湿害に弱く、水はけが悪いと根腐れを起こし、枯れたりしやすいので、深植えを避け、降雨後に株元やその周囲に水たまりができないように、排水に十分注意して栽培します。また、草丈が高く風にあおられやすいので、風当たりの強い所では早めに支柱を立てて倒れるのを防ぎます。

坂木技術士事務所●坂木利隆


<【JA広報通信】より引用>