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家庭菜園

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【実践編】月毎の栽培ポイント


暑さに強い青菜・クウシンサイ

 7、8月の青物が少ない季節によく育ち、どんどん収穫できる葉菜類の代表種。つる状に伸びる茎が中空なのでクウシンサイ(空心菜)と名づけられていますが、ヒルガオ科でアサガオを小さくしたような花をつけるところからアサガオナとも呼ばれます。
 茎の先を摘み取りながら、晩秋まで収穫できますが、霜に遭うとたちまち黒変枯死してしまいます。
 熱帯アジアの原産で、高温と土壌水分の多い多湿を好むので、十分暖
かくなってから種まきします。適地を選び、防乾・かん水を心掛けて栽培しましょう。
 種まきは、5月に入ってからにします。幅80cmのベッドに、1平方m当たり完熟堆肥(たいひ)7~8握り、油かす大さじ5杯、化成肥料大さじ3杯程度を全面にばらまき、15cmの深さによく耕し込みます。黒色ポリマルチを敷いて、50×35cm間隔に径5~6cmの穴を開け、一昼夜浸水した種子を4~5粒まき、1cm厚に覆土します。発芽したら逐次間引き、草丈7~8cmのころ一本立とします。
 草丈が25~30cmに伸びたころから、芽先を15cmぐらいの長さで摘み取りながら収穫していきます。
 乾きやすい畑ではかん水をして、2週間に一度ぐらいの割合で、1株当たり化成肥料を大さじ1杯、大きく育ち盛んに取れるころには2杯ほど、マルチフィルムの所々に指先で穴を開けて施します。
 食べ方ですが、熱湯にさっとくぐらせて、おひたしやごまあえに。油いためやバターいためも楽しめます。葉は大変柔らかなので、茎と区別して熱湯にくぐらせます。すぐ水にさらして冷やしたら、きつく絞って水気を取ってください。

坂木技術士事務所●坂木利隆


<【JA広報通信】より引用>