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家庭菜園

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【実践編】月毎の栽培ポイント


サツマイモの上手な収穫と貯蔵法

 初夏から盛夏に掛けて盛んにつるを伸ばしてきたサツマイモは、やがて収穫の時期を迎えます。芋の肥大経過をたどってみると、通常8~9月には半数以上が50g以上にもなり、その後急成長し10月中旬から11月に入ると肥大は緩やかになりますが、霜が降りるころまで少しずつ太り続けます。
 自家菜園では必要に応じて探り掘り(株元に手を差し込み、適当に肥った芋だけを収穫する)、あるいは早掘り(株全部を掘り取る)して、8~9月ころから秋の味覚を楽しむようにしましょう。
 本格的な収穫の適期は、10月下旬~11月で、肌寒さを感じ、初霜も近くなった頃です。初霜が降りると若い葉が枯れるので、すぐわかります。何回か降霜に遭い、多くの葉が黒くかれあがったら待ったなし、急いで全部掘り上げてください。収穫日はできるだけ畑が乾いていた方が芋のためにも作業のしやすさのためにも好都合です。
 収穫の手順は、まずつるの株元部分を探り出し、地際のつるを地上4~5cm残し、鎌で刈り取ります。刈り取ったつるを。収穫の手順は、まずつるの株元部分を探り出し、地際のつるを地上4~5cm残し、鎌で刈り取ります。刈り取ったつるを。畑の外へ運びだし、畝を丸裸にし、マルチフィルムを剥がしてから、芋を傷つけないよう注意して株元に大きくくわを打ち込み、芋全部を掘り出します。
 その際注意すべきことは、つるは強大で大きく絡み合っているので、畑の中で50~60cmほどの長さに鎌で切り分けて、畑から運び出しやすくしておくことです。また、掘り取る際に、貯蔵予定の芋は、つるから外さないよう注意して扱い、容器に入れて丁寧に持ち運ぶようにしましょう。
 刈り取った大量のつるは、畑の隅などに堆積して乾かしておきます。このつるは堆肥材料としてもよく、特に来春のトマトなど果菜類の元肥溝に、粗大堆肥材料として施すと、大きな役割を果たしてくれます。
 貯蔵方法は、水はけの良い場所を選び図のように深さ70~80cmの穴を掘り、底の部分に稲わらを敷き、つるの付いたままの芋を傷つけないよう丁寧に重ね入れます。収め終わったら上にも稲わら、もみ殻を覆います。貯蔵の適温は13度、湿度は90%が目安です。
 少量の貯蔵なら、芋を新聞紙にくるんで、保湿性の高い発泡スチロールの箱に入れ、室内の冷暗所に置くだけで充分です。

坂木技術士事務所●坂木利隆


<【JA広報通信】より引用>