大豆を未熟のうちに収穫するのがエダマメ。タンパク質、ビタミンA、Cを多く含み、ビールのおつまみとして夏の栄養補給に最適です。
【品種】一般には早生品種を使い、「おつな姫」(サカタのタネ)、「サッポロミドリ」(雪印種苗)などがあります。風味の良い茶豆では「湯上り娘」(カネコ種苗)など、黒豆も人気で「濃姫」(タキイ種苗)などがあります。
【畑の準備】種まき2週間前に1平方mあたり苦土石灰100gを散布し、よく耕しておきます。1週間前に化成肥料(NPK各成分で10%)100gと堆肥1~2kgを施し、よく混ぜ込んでおきます。その後、畝幅70~80cm、高さ5cm程度の栽培床(ベッド)を作り、黒色のマルチを張ります(図1)。
【種まき】地温が15度以上になった頃からが種まきの適期で、一般地では遅霜の恐れがなくなる4月下旬~5月となり、6月以降では外注の被害を受けやすくなります。条間45cm2条、株間30cm、1カ所に3~4粒まきます(図2)。鳥害を防ぎ発芽を良くするために、不織布のベタ掛けが有効です。本葉2枚の頃、生育の劣る株をはさみで根元から切り取り、2本立ちにします。
気温の低い時期や鳥害を避けるためには育苗する方法もあります。この場合、直径7.5~9cmのポットに3~4粒まき、初生葉がそろう頃に間引いて2本残し、本葉2枚頃まで育苗します(図3)。
【病害虫の防除】高温期にはカメムシ類が発生し、さやに付くと落下します。開花期にスミチオン乳剤、トレボン乳剤などの登録農薬で防除します。
【収穫】さやが膨らんで、指で押さえるとはじけるようになれば収穫期で、開花後から30~35日です。株ごと引き抜いて収穫します。収穫適期は3~5日と短いため、同じ品種なら時期をずらして2~3回に分けて種まきすると、長く収穫を楽しめます。
園芸研究家●成松次郎
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