青汁の原料ケールはベータカロテン、ビタミンC、カルシウムやカリウムなどのミネラル、食物繊維など、栄養価の高いスーパーフードです。
【栽培期間】ケールは冷涼な気候を好み、生育適温は20度前後ですが、高温や低温に強く、中間地では7月上旬~8月上旬に種まきすれば、2ヵ月後から翌春まで長期に収穫できます。
【品種】葉の形や色、草姿により様々な品種群があります。
・コラード系ケール
丸みのある楕円(だえん)形の葉と、表面にしわのないことが特徴。「ジューシーグリーン」(増田採種場)、「スカイクロップ」(タキイ種苗)など。
・カーリー・ケール
葉に縮みがあり、苦みやえぐ味が少ない。「ライトキッチン」(増田採種場)、「カリーノケール・ヴェルデ」(トキタ種苗)など。
・カーボロネロ(黒キャベツ)
葉は細長く、細かく縮れ、葉の緑が裏側に丸まっています。
【苗作り】少量の苗を作るには9cmポリポットを使うのが便利です。1ポット当たり3、4粒をまき、本葉2、3枚で1株になるよう間引き、本葉4、5枚の苗に仕上げます。苗作り期間中は、防虫ネットで害虫の飛来を遮断します(図1)。
【畑の準備】畑1平方m当たり苦土石灰100g程度をまいて、よく土を耕します(図2)。次に、化成肥料(NPK各成分10%)200gと堆肥2~3kgを施し、土とよく混ぜて幅90cm程度の畝を作ります。
【植え付け】本葉4、5枚の頃、2条植えでは、条間40cm、株間40cm程度に植え付けます。このとき、植え穴を掘り、穴に十分水やりをして植え傷みを防ぎましょう(図3)。
【追肥】植え付けの1ヵ月後から、2週間置きに株の周りに化成肥料を1株当たり10gくらいまいて、株元に土寄せします。
【病害虫の防除】ヨトウムシ、アオムシなどが多いので、植え付け時から防虫ネットで予防しましょう。農薬は野菜類または非結球あぶらな科葉菜類の登録農薬を使います。
【収穫】盛んに生育するようになったら、下の方の葉から随時かき取ります(図4)。
園芸研究家●成松次郎
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