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ブロッコリー

ブロッコリー

特徴

 ブロッコリーは緑黄色野菜の代表種です。カルシウム、鉄分、カロテン、ビタミンCを豊富に含む非常に栄養価の高い野菜です。濃い緑と独特の風味は自家菜園で得られる新鮮さで、いっそう引き立ちます。茎頂につく大きな頂花蕾だけでなく、次々と伸びてくるわき芽の先端にも蕾(側花蕾)をつけるので、小形ながら長期間収穫を楽しめるのが大きな魅力です。

野菜情報

栽培カレンダー
主要品種 ハイツ、緑嶺、グリーンビューティ
連作障害 1年
施肥例
(10平方メートル当たり)
土作り 完熟堆肥20kg、苦土石灰1kg
元肥 化成肥料3kg
追肥 化成肥料1.5kg/回
 1回目(植えつけ3週間後)
 2回目(1回目の追肥から2~3週間後)
畝 幅 60cm
株 間 40~50cm
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播種期

7月中旬~8月中旬

植えつけ期

8月下旬~9月下旬

収穫期

10月下旬~翌年2月下旬

苗作り

 播種は128穴のセルトレイに1か所3粒くらいまき、育つにつれて間引いて1株にします。少ない苗数でよければ3号ポットにまきます。セル育苗では本葉3~4枚、鉢育苗では本葉5~6枚の苗に仕上げます。
 暑い時期の育苗になるので、苗を置く場所はできるだけ風通しのよい場所を選び、強い光を遮るために苗床を寒冷紗などで覆って遮光します。

栽培のポイント

 生育適温は5~25℃。いちばんよく育つのは15~25℃で寒さには強い方です。
 植えつけ前日は苗に十分水をやり、根鉢の崩れを防ぎます。暑い時期なので植えつけ作業は夕方にして苗の植え傷みを防ぎます。

栽培上の注意点

 アブラナ科の中で最も湿害に弱いので、日当たりと水はけのよい場所を選びます。水はけが悪い場合は高畝にします。
 花蕾の大きさと側枝の発生は、株の大きさに比例します。株を大きく育てるためにも密植は避けて適正な株間を保ちましょう。
 発生しやすい害虫は、アオムシ、コナガ、ヨトウムシ、アブラムシ類などです。発生すると防除が大変なので、防虫ネットで保護するか薬剤で予防防除しましょう。

栽培の手順

1. 苗づくり
 128穴のセルトレイに1か所2~3粒ずつ種をまきます。
 5mmくらい覆土し、たっぷり灌水します。
 発芽するまでは新聞紙などで覆って保湿します。
 発芽後は随時間引いて1本にし、本葉3~4枚の苗に仕上げます。
2. 畑の準備
〈10平方メートル当たり〉完熟堆肥20kg、苦土石灰1kg
 植えつけの2週間前に完熟堆肥と苦土石灰を入れてよく耕します。
3. 元肥入れ
〈10平方メートル当たり〉化成肥料3kg
 植えつけの1週間前に元肥を入れてよく耕し、幅60cmの畝を作ります。
4. 植えつけ
 本葉3~4枚の苗を株間40~50cmに植えつけます。
 ポリポットで育苗した苗は、本葉5~6枚で植えつけます。植えつけ後は灌水します。
5. 追肥
第1回(植えつけ3週間後)
〈10平方メートル当たり〉化成肥料1.5kg
 畝の両側に追肥し、軽く土寄せします。風で振り回されないよう、支柱を立てると良いです。
第2回(第1回の追肥から2~3週間後)
〈10平方メートル当たり〉化成肥料1.5kg
 第1回と同様に行います。
6. 害虫防除
 アオムシ、コナガ、ヨトウムシ、アブラムシ類がよく発生するので早期防除に心がけましょう。
7. 収穫
 頂花蕾が直径15cmくらいになり、堅く締まってきた頃が収穫適期です。
 頂花蕾の収穫後に伸びてくるわき芽の先端にも花蕾(側花蕾)をつけるので収穫できます。