エダマメ
特徴
エダマメは大豆を未熟なうちに収穫したものです。ビールやお酒のおつまみとして人気が高く、およそ200種類もの多くの品種があります。タンパク質のほかビタミンB1・B2、カリウムなどの無機質も豊富で栄養価に富んだ野菜です。
野菜情報
栽培カレンダー | ||
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主要品種 | 福だるま、サヤムスメ | |
連作障害 | 2年 | |
施肥例 (10平方メートル当たり) |
土作り 完熟堆肥10kg、苦土石灰1kg 元肥 化成肥料2kg 追肥(草丈が17~18cmの頃、葉色が薄い場合) 化成肥料0.5kg |
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畝 幅 | 60cm | |
株 間 | 25~30cm | |
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播種期
3~6月
種を指の第一関節まで土に押し込むようにして播きましょう。エダマメは種を植え付けてから、7~10日ほどすると発芽します。種が発芽するまでは、土の表面が乾かない程度に水やりをします。
収穫期
6~9月
開花してから40~50日経つ頃に実がどんどん大きくなります。莢を押さえると中の実が飛び出す頃が収穫期です。
おいしい収穫期間は極端に短く、1週間~10日程度しかありません。過熟する(莢が黄色になる)前に収穫しましょう。
栽培のポイント
生育適温は22~30℃で、高温に強いです。ただし低温や霜に弱く、13℃以下になると障害が発生します。莢つきを良くするため、開花期から結実期は乾燥させないように気を付けましょう。
マメ科植物の根には、空気中の窒素を固定する根粒菌が共生しており自ら栄養分を作り出します。窒素肥料を控えめにし、元肥を施したあとは基本的に追肥しません。肥料成分が多すぎると過繁茂になり、莢つきが悪くなります。
栽培上の注意点
エダマメの根は浅く張るため乾燥には弱く、特に開花期から結実期に乾燥させてしまうと簡単に花が落ちてしまうので着莢率が低下します。極端に乾燥する場合は、灌水を行わなければなりません。収穫期も灌水を行うことで実がよく肥大します。
発生しやすい害虫は、カメムシ頬、シンクイムシ頬、ハスモンヨトウです。収穫した実に虫が入っていた、なんてことにならないようにしましょう。対策としては殺虫剤を散布しましょう。また白の寒冷紗などを使って虫よけすることも可能です。
栽培の手順
種まきの2週間前に完熟堆肥と苦土石灰を入れてよく耕します。
種まきの1週間前に元肥を入れてよく耕し、幅60cmの畝を作ります。
種を指先で2cmくらいの深さに押し込み覆土します。発芽するまでは土の表面が乾かない程度に水やりをします。
鳥害予防のため不織布などをべた掛けし、被害を防ぎます。
発芽ぞろいしたら2本に間引きます。
子葉の次に出る初生葉が2枚の頃、間引いて1本にします。
土寄せすることにより、倒伏防止にもなります。
肥料が多すぎると徒長して実のつきが悪くなるので注意します。
シンクイムシ類には、莢が出来始めた頃に薬剤を散布します。
採り遅れると実が堅くなるので、莢が黄色くなる前に収穫します。