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エンドウ

エンドウ

特徴

 エンドウの起源は古代ギリシャ、ローマ時代にさかのぼります。日本へは10世紀頃に穀物として伝えられたとされています。
 原産地は中央アジアから中近東といわれています。冷涼な気候を好み、生育適温は15~20℃。最低温度はマイナス4℃くらいまで耐えられますが、暑さには弱く、28℃以上になると生育が鈍くなります。
 カロテンの含有量が多く、緑黄色野菜に位置づけられる程ですが、食物繊維も豊富に含まれる健康野菜の一つです。

野菜情報

栽培カレンダー
主要品種 グルメ、グリーンパワー
連作障害 5~6年
施肥例
(10平方メートル当たり)
土作り 完熟堆肥10~20kg、苦土石灰1kg
元肥 化成肥料2kg
追肥 化成肥料1.5kg/回
 1回目(つるが伸び出した頃)
 2回目(盛んに開花する頃)
畝 幅 60cm
株 間 30~35cm
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播種期

10月中旬~11月中旬
 種が発芽するまでは土の表面が乾かない程度に水やりし、発芽後は土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。水のやり過ぎに注意しましょう。

収穫期

5月~6月中旬
 サヤエンドウ系………実が膨らみ始める頃
 スナップエンドウ系…莢が膨らんだ頃
 グリーンピース系……莢の表面に小じわが生じた頃

栽培のポイント

 連作障害に弱い代表的な作物です。同じ場所には5~6年は作らないように注意します。エンドウは酸性土壌が苦手です。種まきの半月くらい前に、苦土石灰をまいて準備しましょう。
 また、種まきが早く、大きな株で冬越しさせると、寒さで株が傷みやすくなります。越冬前は本葉2~3枚の状態で冬を越させるよう、種まき時期に注意しましょう。

栽培上の注意点

 厳冬期を過ぎ、草丈が20cmくらいに伸び出す頃には、小さな巻きひげも出てきます。早いうちに支柱を立て、これに絡みつくようにつるを誘引します。支柱立てが遅くなり、伸びすぎてから急に絡ませようとして茎葉を触ったりすると、つるの元から折れたり、生育が停止してしまう可能性があります。案外デリケートな性質を持っていますので注意が必要です。
 春先、葉に絵を描いたような害虫の食害が発生します。ハモグリバエの幼虫による食害ですので、殺虫剤を散布しましょう。また、ヨトウムシ、アブラムシも発生しますので防除しましょう。
 風通しの悪い場合は、うどんこ病が発生しやすくなります。つるが絡み合わないよう丁寧に誘引し、風通しを良くしましょう。

栽培の手順

1. 苗づくり
 128穴のセルトレイに1か所2粒ずつ種をまきます。
 種を指先で1cmくらいの深さに押し込み覆土し、たっぷり灌水します。
 発芽するまでは新聞紙などで覆って保温・保湿します。間引きはしません。
 本葉2~3枚の苗に仕上げます。
2. 畑の準備
〈10平方メートル当たり〉完熟堆肥10~20kg、苦土石灰1kg
 植えつけの2週間前に完熟堆肥と苦土石灰を入れてよく耕します。
3. 元肥入れ
〈10平方メートル当たり〉化成肥料2kg
 植えつけの1週間前に元肥を入れてよく耕し、幅60cmの畝を作ります。
4. マルチ敷き
 植えつけの2~3日前までに黒色ポリエチレンフィルムを敷きます。土が乾燥している場合は、畝に灌水してから行います。
5. 植えつけ
 本葉2~3枚、2本立ての苗を株間30~35cmに植えつけます。植えつけ後は灌水します。
 冬の間は霜よけのため、不織布でトンネルすると良いです。
6. 支柱立て
 厳冬期を過ぎてつるが伸び始めたら、風に振り回されないよう早いうちに支柱を立てて誘引します。
 網目の粗いネットやビニールテープ等を張ります。
7. 害虫防除
 ハモグリバエの幼虫による食害(葉に絵を描いたような模様)が発生しますので、早期防除に心がけましょう。
8. 追肥
第1回(つるが伸び始めた頃)
〈10平方メートル当たり〉化成肥料1.5kg
 畝の片側のマルチフィルムをめくって追肥し、軽く土寄せします。
第2回(盛んに開花する頃)
〈10平方メートル当たり〉化成肥料1.5kg
 第1回と反対側の畝に同様に行います。
9. 収穫
<キヌサヤ系>
 子実が膨らみ始める頃
<スナップ系>
 莢が膨らんだ頃
<グリーンピース系>
 莢の表面に小じわが生じた頃