カブ
特徴
カブは古くから日本で栽培されている野菜です。伝統野菜として各地独特の品種も多く栽培されています。根や葉にはビタミンA、B2、C、カルシウム、鉄、特に葉には食物繊維が多く含まれています。また、根にはデンプン分解酵素のジアスターゼが多く含まれ、胃腸の働きを助けます。カブは和、洋、中華いずれの料理にも使え、酢漬け、汁の実、煮物などでおいしく食べられます。プランターでも簡単に育てられるため初心者にもお勧めです。
野菜情報
栽培カレンダー | ||
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主要品種 | 耐病ひかり、早生大蕪 | |
連作障害 | 1~2年 | |
施肥例 (10平方メートル当たり) |
土作り 完熟堆肥20kg、苦土石灰1kg 元肥 化成肥料1kg 追肥 化成肥料0.5kg/回 1回目(本葉3枚の頃) 2回目(本葉5~6枚の頃) |
|
畝 幅 | 70cm | |
株 間 | 小カブ 15cm、中カブ 30cm、大カブ 40cm | |
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播種期
2月上旬~、9月~
土が乾燥している場合は、事前に灌水してから播種します。播種後、切りわらを敷いて乾燥防止や土のはね返りを防ぎましょう。2月に播種する場合は、ビニールトンネルで被覆して密閉します。
収穫期
小カブ 播種後30~40日(直径5cm)
中カブ 播種後40~60日(直径10cm)
大カブ 播種後60~80日(直径15cm)
栽培のポイント
生育適温は20~25℃前後で、高温に弱く涼しい気候を好むので、栽培の適期は春と秋になります。春の播種では早すぎると低温に感応してトウ立ちしやすくなります。
畑が乾きすぎると裂根の原因になるので、乾きそうな時は水やりします。土壌水分をいつも適湿に保てるように、敷わらやマルチを利用するとよいです。
栽培上の注意点
病気はべと病、白さび病が発生しやすいです。耐病性品種を選び、アブラナ科野菜の連作を避けましょう。
害虫はアブラムシ類、キスジノミハムシ、カブラハバチが発生しやすいです。シルバーマルチ、シルバーテープを利用することで成虫の飛び込みを軽減することができます。また、雑草が発生源となりやすいので、圃場周辺の除草に努めましょう。
栽培の手順
種まきの2週間前に完熟堆肥と苦土石灰を入れてよく耕します。
種まきの1週間前に元肥を入れてよく耕し、幅70cmの畝を作ります。
種は1.5~2cm間隔にまきます。1cmくらい覆土したら鍬の背などで軽く押さえ、土となじませます。
本葉が出始めたら、日中はトンネルの裾を上げるか、頂部に穴をあけて換気します。
2~3cm間隔に間引きます。
第2回(本葉3枚の頃)
5~6cm間隔に間引きます。
最終間引き(本葉5~6枚の頃)
8~10cm間隔に間引きます。
※ 中カブ、大カブの間隔は1.5~2倍にします。
〈10平方メートル当たり〉化成肥料0.5kg
第2回の間引き後、片側の畝に追肥し、埋め戻しながら土寄せします。
第2回(本葉5~6枚の頃)
〈10平方メートル当たり〉化成肥料0.5kg
最終間引き後、第1回と同様に行います。
収穫が遅れると根部にすが入るので注意してください。