コマツナ
特徴
日本の食卓にはなじみの深いコマツナ。江戸時代に東京の小松川で誕生したので、この名前がつきました。今では全国で栽培されており、カルシウムをたっぷり含み、ビタミンC、ミネラルも豊富に含む栄養価の高い野菜です。
暑さや寒さにも比較的強く、ほぼ周年栽培することができます。収穫までの期間がある程度短いため、家庭菜園に最適です。1回の種まきを多くせず7~10日間隔に少しずつ種まきを行い、使う分だけ収穫することもできます。
野菜情報
栽培カレンダー | ||
---|---|---|
主要品種 | まさみ(3月~)、あっちゃん(10月~)、みなみ | |
連作障害 | 1年 | |
施肥例 (10平方メートル当たり) |
土作り 完熟堆肥20kg、苦土石灰1kg 元肥 化成肥料3kg 追肥 化成肥料を適量/回 1回目(第2回の間引きが終わった頃) 2回目(生育状況を見て) |
|
畝 幅 | 60cm | |
株 間 | 5~6cm | |
関連記事 |
栽培期間
春、秋 40~50日程度
夏 20~30日程度
冬 75~85日程度
播種期
春どり 3月~4月上旬
夏どり 5月中旬~6月中旬
秋どり 8月~9月上旬
冬どり 10月
種まきの1週間前に化成肥料を施して土によく混ぜ込み、幅60cmの畝を立てます。
畝の表面は平らに整えて、20cm程度の間隔に深さ1cmほどのまき溝をつけます。まき溝に種を約1cm間隔でまき、覆土したら、たっぷり水やりをします。
早春や晩秋は気温が低いので、種まき後に畝をパオパオ等の不織布で覆うと発芽が早まります。
収穫期
春どり 5月~6月上旬
夏どり 7月~8月中旬
秋どり 10月~11月上旬
冬どり 10月中旬~翌年2月
栽培のポイント
生育適温は15~25℃前後で、暑さや寒さに比較的強く周年栽培が可能です。
草丈20cm程度になった頃が収穫適期です。油断していると大きく育ち、品質が落ちてしまうので注意しましょう。
栽培上の注意点
時期によってはアブラナ科野菜に発生しやすいコナガ、アオムシ、アブラムシ類が発生します。防除を心がけましょう。被覆資材を利用して最初から虫の飛来を防ぐ方法もあります。
春先や秋口の雨が多い時には、葉裏に白い斑点が現れ黄化する白さび病が発生することがあります。見かけたら早急に防除しましょう。
栽培の手順
種まきの2週間前に完熟堆肥と苦土石灰を入れてよく耕します。
種まきの1週間前に元肥を入れてよく耕し、幅60cmの畝を作ります。
1cmくらい覆土し軽く押さえたら、たっぷり灌水します。
混み合っているところを間引きます。
第2回(本葉1~2枚の頃)
3~4cm間隔に間引きます。
第3回(草丈7~8cmの頃)
5~6cm間隔に間引きます。
生育状況を見て化成肥料を適量追肥します。
第2回(第3回の間引き後)
第1回と同様に行います。