ソラマメ
特徴
ソラマメは育てやすく、さほど手間もかからない初心者向けの野菜です。西南アジアから北アフリカが原産です。豆類は普通下向きに莢が付きますが、ソラマメは上向きに莢が付きます。莢が空に向かって実るので「ソラマメ」と呼ばれています。
ソラマメに含まれる栄養は、たんぱく質、ビタミンB1・B2、ビタミンC、ミネラル類で栄養素が豊富な緑黄色野菜です。一般的には収穫してすぐに湯がいて食べますが、莢ごと蒸し焼きにして食べると絶品です。
野菜情報
栽培カレンダー | ||
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主要品種 | 仁徳一寸、三連 | |
連作障害 | 5年 | |
施肥例 (10平方メートル当たり) |
土作り 完熟堆肥10~20kg、苦土石灰1kg 元肥 配合肥料1kg 追肥 配合肥料1kg/回 1回目(翌年2月中旬) 2回目(花が咲いて生育が早くなってきた頃) 3回目(実が結実しはじめた頃) |
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畝 幅 | 60cm | |
株 間 | 50cm | |
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播種期
10月中旬~11月上旬
連作に気をつけて植える場所を選びます。
1か所に1粒ずつ播種します。種を土に挿すようにして埋めます。このとき、種の黒い部分(おはぐろ)を下向きにするのがポイントです。発芽する頃に鳥害を受けやすいので、被覆資材で覆いましょう。
土寄せ・追肥
草丈20cm程度になったら、株元に軽く土寄せし、敷きわらをすると乾燥防止と防寒対策になります。12月下旬から2月にかけて寒さが厳しくなります。この時期までに株を大きくしすぎないように注意します。2月頃から側枝が伸び出します。支柱を立てて株を支えます。3~4月に分枝し始めたら、側枝7~8本を残して間引き、株元に土寄せします。
摘心
莢ができてきたら、草丈70~80cmで摘心します。側枝をそのまま伸ばしてしまうと養分が葉に無駄に吸い取られてしまうだけです。収穫量が減ったり莢の大きさが小さくなるので忘れずに摘み取りましょう。
収穫期
翌年5月中旬~6月中旬
開花後35~40日頃が収穫適期です。莢が若いときは空を見上げ、熟してくると下にさがり、黒くなってくる頃が収穫の目安になります。採り遅れのないようにしましょう。遅れると豆が固くなります。また鮮度が落ちるのが早い作物ですので、適期に収穫し、新鮮なおいしさを味わいましょう。
栽培のポイント
酸性土壌に弱いので、植えつけ場所には事前に苦土石灰を散布し酸度調整します。排水が良く日当たりの良い場所での栽培が適しています。
播種時期が早いと寒くなるまでに苗が大きく育ってしまい、霜の被害に遭いやすくなるので、適正な時期に播種することがポイントです。
栽培上の注意点
害虫で一番の問題はアブラムシ類です。アブラムシは様々な病気を運んでくるので特に注意が必要です。
生育初期は寒冷紗等を掛けて防除できますが、草丈が高くなると防除は難しくなります。よく観察して早期に発見し、被害が拡大する前に防除しましょう。
栽培の手順
種の黒い部分(おはぐろ)を斜め下向きにして、種の一部が見える程度に浅く挿し、たっぷり灌水します。
本葉2枚の苗に仕上げます。
植えつけの2週間前に完熟堆肥と苦土石灰を入れてよく耕します。
植えつけの1週間前に元肥を入れてよく耕し、幅60cmの畝を作ります。
土が乾燥している場合は、畝に灌水してから行います。
植えつけ後は灌水します。
〈10平方メートル当たり〉配合肥料1kg
マルチフィルムをめくって追肥し、株元へ軽く土寄せします。
第2回(花が咲いて生育が早くなってきた頃)
〈10平方メートル当たり〉配合肥料1kg
第1回と同様に行います。
第3回(実が結実しはじめた頃)
〈10平方メートル当たり〉配合肥料1kg
第1回と同様に行います。
特に開花し始める頃、枝の先端を中心に被害を受けやすく、多発すると生育が止まってしまいます。
3~4月に分枝し始めたら、早く伸びた良い側枝7~8本を残して間引き、日当たりを良くします。
莢ができてきたら草丈70~80cmで上方の葉を刈り取ります。刈り取る高さは生育状況を見て決めます。
採り遅れると豆が堅くなるので注意しましょう。