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家庭菜園

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【実践編】月毎の栽培ポイント


プランター野菜~夏の水やりのコツ

 キッチンに近いプランター菜園づくりのポイントになるのは、容器の大きさに適した野菜選び、良い用土の確保と施肥、水のやり方などですが、なかでも、適切な水やりがこれからの季節に特に重要になってきます。
 野菜は、90数パーセントが水分で構成され、その育ちは吸水量に大きく左右されます。大地と隔絶されたプランターでは、水の大部分を人手で与えなくてはならず、その上手下手が、野菜の育ち具合に大きく影響します。
 水やりは朝夕2回が基本。移植などで断根したあとは、葉のしおれ具合により適宜回数を増やし、ジョウロやホースでゆっくりと地面を狙って行います。
 その量は、野菜の葉の面積に応じて吸水量が増えるので、それを目安に増減します。なお、同じ葉の面積でも、日ごとの日射量によって葉から蒸散量が変わり、吸水量も変わるので、水やりの量も調整していく必要があります。
 育ちが盛んな野菜については、プランターでは通常、土さえ良ければ水がよくはけるので、やり過ぎの心配はありません。むしろ、不足することが多いので、水やり後に、土全体が十分水を含んだ状態になっているか確認しましょう。
 部分的に乾いたところがあると、水はその部分を避けて流れてしまうので、週に1回ぐらいは底から流れ出るほど与え、飽水状態にしてこれを防ぎます。
 水やりを重ねるごとに、表面の土は固まり、肥料は流れてしまうので、土をやわらかくしたり、追肥したりすることも、忘れないようにしましょう。

坂木技術士事務所●坂木利隆


<【JA広報通信】より引用>